男性更年期障害について
2019年に投稿していたブログ記事に、「男性更年期障害」のことを書いてましたが、当時以前(4年以上前)からやはり、疲れややる気や多汗、過眠などの症状があって、漢方薬や滋養強壮系のサプリメント、アリナミンAなどいろいろと試していました。
数年来の不調には、男性更年期障害以外にも原因があったとは思いますが、中高年になってからのカラダの変化が実は男性更年期障害だったのではないかと今では思っています。
ドクターショッピングの遍歴
さて、2019年から2024年に至るまでのドクターショッピング遍歴を時系列で書いてみます。
元々の持病というか軽めの基礎疾患(健診での要注意レベルですが)があったので、それと合わせて男性更年期障害の疑いを持ちつつ通院していた2019年からの履歴です。
実際には、もっと前から疑わしいと思っていた時期もあり、いくつかの病院にも通ってはいましたが、過去記事に合わせて2019年から振り返ってみます。
時期 | 出来事 |
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2019年 | 主に足の痺れや睡眠関係の症状と男性更年期障害を診てもらっていた。 大きな改善はないが、一番副作用も少ないであろう漢方薬をいろいろ試す。 初夏から秋口まで、プラセンタ注射を数回打っている。 1回目の注射ではなんとなく効果があった気はしたが、数回ほど大きな変化もなく漢方薬のみに戻した。 |
2020年 | コロナ禍にもなり、夏半ばまで漢方薬を毎回変更しながら様子見をしていたが、大きな改善もなく中止。 基本的には、漢方による胃腸の改善から症状の改善を目指してはいたが、なかなか難しい状況であった。 以降、男性更年期障害の具体的な治療は2023年までそのままとなっていた。 |
2021年 | 通常医療として、血圧が高めになっていたり、LDLの数字や内臓脂肪がテレワークでさらに加速したようなので、そちらの治療をメインとする。 その中で、睡眠についての話などをして、睡眠時無呼吸症候群かどうかの検査を実施。 結局、ギリセーフなので特に治療はなし |
2022年 | 2021年から引き続きの治療に専念。 |
2023年 | 引き続きの治療にあたっていたが、再度男性更年期障害について調べてみることにした。 5月末に、近場にある男性更年期障害をホームページにも記載されている病院をみつけたので、さっそく行くことにした。 初回に、男性ホルモンであるテストステロン値の血液検査を実施、翌週からホルモン療法(ホルモン注射)を実施することになった。 翌月2回目となるが、診察時には顔色がよくなったと医師から言われる。 本人としてもちょっと気持ち的に楽なったり少し元気が出てる感があった。 引き続き、1カ月に1度のホルモン注射を継続している。 1回目が一番効果的であったが、4週に1度の割合なので、月末にはテストステロン値も下がってると思うが、前よりは全然気持ち楽になった気がしている |
自分が感じた男性更年期障害と思われる諸症状は、以下の通り。
- ほてり
寒いのに首から上が暑く感じたり、熱っぽい気がするけど熱はないような症状 - 汗
多汗になったような気がするぐらいに、今までと違って汗をかく。ほてりと同様に寒いのに胸から頭まで汗をかいて、首の後ろや額に汗が落ちるぐらいな量の汗が出る - けだるさ・やる気
何をするにもだるい感じで、やる気が出てこない。
朝から元気はつらつなイメージとは真逆の気分 - 睡眠の質
睡眠時間は足りてるが睡眠の質が悪い感じ(これは、別の原因かも知れない) - 朝立ち
よく言われる男性更年期障害の1つの症状。やはり衰えてる感じ。
今回、同じような症状で悩んでいる中高年男性にも知っておいてほしい男性更年期の症状と対策としてのホルモン療法について、実体験を含めてお伝えします。自分にとっても過去を振り返るためにブログに書いておくのもよいと思っています。
自分の場合の治療経過を記載しましたが、以降では一般的な男性更年期障害とホルモン療法(ホルモン注射)について調べたことを記載していきます。
男性更年期障害とは
男性更年期障害とは、テストステロンの減少に伴い、さまざまな身体的、精神的な症状が現れることです。
これには、疲労感、気分の落ち込み、性欲の減退などが含まれます。
多汗症状とメンタル面のやる気に関する変化が見られることがあります。
特に多汗症状は、男性更年期における一般的な症状の一つで、夜間の発汗や日中の過度な汗が出ることがあります。
これにより、睡眠の質が低下することがあり、日中の活動にも影響を及ぼすことがあります。
一方、メンタル面では、やる気や気分の変動に関する問題が見られることがあり、抑うつ的な症状やイライラ、焦燥感が増加することがあります。
以前は楽しみや興味を持っていたことに対する関心が減少し、やる気が低下することがあるかもしれません。
このような症状に対処するためには、健康的な生活習慣の維持が重要で、バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠を心がけることが大切です。
しかし、自身の対処だけではなかなか改善しない場合は、専門家や医師に相談し、適切な治療を受けるのが早期改善につながります。
特に、なかなか運動ができなかったり、睡眠時間が満足に取れないような場合には、早めに対処することが、今後のワークライフバランスを考える上でも重要です。
さて、遍歴でも書いた通りに最終的にホルモン療法(ホルモン注射)にて、改善の傾向が著しく上がったわけですが、ホルモン療法についてもうちょっと深堀りしてみます。
もちろん、すべての人にホルモン療法がベストではないと思いますので、今同じような悩みの方へのひとつの判断材料になればと思います。
ホルモン療法(ホルモン注射)の効果
ホルモン療法は、テストステロン補充療法とも呼ばれ、テストステロンのレベルを正常化することを目的としています。
効果には以下のようなものがあります。
- 性機能の改善: 性欲の向上やED(勃起不全)の改善が期待できます。
- 精神状態の安定: 気分が安定し、抑うつ感が減少することがあります。
- 身体的な活力の向上: 疲労感の軽減や筋肉量の増加が見込まれます。
漢方薬との比較
漢方薬は、体質や症状に合わせて処方されることが多く、副作用が少ないことから好まれることがあります。
しかし、漢方薬の効果は穏やかであり、ホルモンレベルを直接的に改善するものではありません。
ED薬との比較
ED薬は、特に性機能の改善に焦点を当てた薬です。
勃起を促進するため、性行為の直前に服用することが一般的です。
一方、ホルモン療法は全体的なホルモンバランスを改善することにより、性機能だけでなく、全体的な健康状態にも良い影響を与えることが期待されます。
ホルモン注射の種類
ホルモン注射には、3種類あるそうです。
それぞれの製剤によって効果持続時間や投与方法が異なります。
以下に、一般的なテストステロン補充療法の注射剤をいくつか挙げます。
短時間作用型テストステロン注射
- テストステロンプロピオン酸エステル: 効果は比較的短期間で、数日間持続します。
そのため、頻繁な投与が必要になります。
中間時間作用型テストステロン注射
- テストステロンエナント酸エステル: 通常は2〜4週間に1回の投与が一般的です。
長時間作用型テストステロン注射
- テストステロンシピオン酸エステル: 通常、3〜4週間ごとの投与で効果が持続します。
- テストステロンウンデカン酸エステル: 効果が非常に長く、数カ月に1回の投与で済みます。
これらの注射剤は、体内のテストステロン濃度を一定期間内で安定させることを目的としていますが、体質や生活習慣、更年期障害の症状の度合いによって、最適なものが選ばれます。
テストステロン注射によるホルモン療法は、一般的に以下のような副作用を引き起こす可能性があります。
- 皮膚の症状(注射部位の痛みや赤み)
- 水分の保持による腫れ(浮腫)
- にきびや皮脂の増加
- 睡眠時無呼吸の悪化
- 乳房の肥大(男性の場合、女性化乳房)
- 生殖器系の変化(精子産生の低下や精巣の収縮)
- 赤血球数の増加(多血症)、これは血栓のリスクを高める可能性があります
- 心血管系の問題(心筋梗塞や脳卒中のリスク増加)
- 怒りや不安といった気分の変化
これらの副作用は、注射の種類に関わらず、テストステロン自体の影響によるものです。
ただし、注射剤の種類によっては、注射の頻度や体内でのテストステロンの放出速度が異なるため、副作用の発生するタイミングや持続時間に違いが出ることがあります。
副作用のリスクは個人差が大きく、また既存の健康状態によっても変わります。
医師の指導の下で定期的に健康状態をチェックし、副作用が現れた場合には速やかに対応することが非常に重要です。
テストステロン値を簡単に調べる方法
もしかすると、男性更年期障害かもと思ったあなたに朗報。
テストステロン値を調べるには、泌尿器科などの病院にて血液検査にて行ってからではありますが、病院で検査しなくても、ある程度分かる方法があります。
それが、人差し指と薬指の長さの比較です。
男性は、だいたい薬指の方が人差し指より長いようですが、その差が大きいほどテストステロン値は高いようです。
逆に人差し指の方が長いとか、同じぐらいだとテストステロン値が低い可能性があるので、もし症状があって低そうだと判断した場合は、最寄りの病院で検査することをお勧めします。
なお、詳しくは、↓をご覧ください。
最後に
自分は、ホルモン療法にて男性更年期障害の症状が軽減されているのを実感しております。
今後も引き続き継続を考えておりますが、副作用にも書いてある通りに定期的な検査が必要だと考えております。
また、ホルモン療法に限らず、運動やサプリメントなどでも改善する方法もありますので、いろいろな対策を施しながら高齢になる前にQOLを上げられるようにしたいと思います。
引き続き、男性更年期障害対策やアンチエイジングなどを取り上げていく予定です。